今日は質問に答える形式で、noteを書いていこうかなと。
それに対して、僕はこう答えました。
【教員の勤務時間 – ベネッセ教育総合研究所】が出している調査結果があります。
https://berd.benesse.jp/up_images/research/Sido_SYOTYU_05.pdf
これによれば、教員が学校にいる時間は平均で11時間半。
もしかしたら会社員の方から、俺らも残業とかでそのくらい会社にいるから、「教員は甘えている!」「世間知らず」とか飛び交ってきそうですが、現場にいると本当に休憩する時間がありません。年齢が若ければ若いほど、部活動だったり、授業作りの準備で忙しい。
例えば、みなさんがとっている昼食時間。お店で同僚や上司と話しながら食べているところを見ますが、教員はそうはいきません。先生達はその時間も昼食指導ということで、子供達の様子を観察したり、指導したりしています。
部活動もそりゃ、自分が経験したことのあるスポーツや部だったら、どれだけ良いでしょう。
しかし、若い人を中心に、部活動は空いているところにとりあえず入れられる傾向にあります。
もし自分の経験したことのない部活動で、今回のようなことを言われたとしたら、かなり辛いですよね。
また初任者研修が約300時間、教員免許更新講習が30時間。合計で330時間。一見多そうに見えますが、10年単位で考えると、1年間で33時間です。
もう一度言います。たったの33時間なのです。
海外だと国によって違いますが、だいたい年間100時間。
【OECD 国際教員指導環境調査 – 国立教育政策研究所】が出している調査結果でも、いわゆる職能開発(自己研鑽だったり、指導法等を勉強する時間)が他の国に比べて、かなり低い。
https://www.nier.go.jp/kenkyukikaku/talis/imgs/talis2013_summary.pdf
確かに先生が部活動で熱心にしてくれたら、子どもも保護者も嬉しいでしょう。しかし業務が多くなり、労働時間が増え、果たして自己研鑽をしない教員から何か教わりたいと保護者は本当に思っているのでしょうか?
僕はこういった現状も含め、教員にはもっと楽になってもらって、外部リソースで任せられることは任せ、教員にはぜひ自己研鑽など、自分の時間を確保してもらったらいいなと個人的には思っています。
この調査の中にもありますが、ICT(テクノロジーを活用すること)や授業力に関して、自己効力感(「自分はできる!」)が低いんです(自己効力感は【#7】を読んでね!)。
そういったことも含めて、僕個人でできることは少ないですが、まずは質問してくれた現職の先生には自信を持って、保護者や子ども達と向き合ってもらえたらなと思います。
僕と同じ、子どもが好きなものとして。
みなさんの意見をぜひ聞かせてくださいね。
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